抜けた歯の放置で顎(あご)ズレ
- 抜歯・被せ歯の基礎知識

不幸にして歯を抜くことになったとき、患者さんはいろいろなことを考えられると思います。一本ダメになったから、ほかの歯はもうこれ以上削りたくないと考える人や、一本ぐらいなくなっても反対側で噛めるからいいやと思う人もいるでしょう。しかし、そのままにしておくと、思わぬ事態が生じてしまいます。それは、歯を抜いたままにしておくと、抜いた歯の後ろの歯が前方に倒れてきて、最終的には抜いた歯のすき間がなくなるぐらいまで倒れて傾いてしまいます。そうなると、噛み合わせが悪くなり、顎がズレてしまいます。
ブリッジをするために歯を削ることは、もちろん歯にダメージがあります。しかし、放っておいて噛み合わせが悪くなることと、歯を削ることを天秤にかければ、断然、噛み合わせを守ることの方が大切なのです。
足が腐って足を切断するか、毒が身体に回って死ぬかという選択を迫られると、足より命の方が大切なのと同じで、物事には優先順位というものがありますし、歯の神経を取ってでも歯の根元を守ることもあります。歯を削ることはできるだけ避けたいのですが、噛み合わせを悪くすることは、それ以上に避けなけければいけないのです。
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